2019-01-01から1年間の記事一覧

2019-12-30(年末/まとめ)

冬休みに入ってから一週間、バイトに知り合いの演奏会に(なぜか大学合唱団の定期演奏会はこの時期に集中する)映画に忙しかった。9日からいろいろ細切れには書いていたのだけれど、大学があるうちはかなり鬱々としていたので今読み返すと暗い。 年末なので…

2019-12-09(プリン/立方体/マチズモ)

朝から嫌なことがおおくて気が滅入る。「自分で自分の機嫌をとる」ために、ツイッター話題になっていたセブンのかたいプリンを食べたら美味しかった。自分で自分の機嫌をとるってだれ発祥の言葉なのかはわからないけれど、あまり好きな言い方ではない。機嫌…

2019-12-02(武田百合子/夏物語/短歌)

だいたい十五冊ほど同時並行で読んでいて、何も読み終わらない状態になってしまっているがそれぞれ面白く、まあ一章ずつでも読めば必ず読み終わるのだから気の向くままに読む。やればちゃんと終わりを迎えるものが好きだ。本は読み通しても読み終えたことに…

2019-11-24(散漫/卵宇宙)

電車の窓に自分の顔が映るとけっこうずっと見てしまい、顔のパーツすべてがコンプレックスだけど他人から見たらさも自分の顔をうっとりと眺めているように見えるかもしれない。雨だった二日間はほとんどベッドすら出ずにどろどろになっていた。長い小説を読…

2019-11-18(レポート/フランス/辛口エッセイ)

風邪をひいたかもしれない。きのうおとといと夜にグリューワイン(カルディでクリスマスになると売り出す)を飲んだのでまた胃が荒れて喉が痛むのかと思っていたら、鼻もぐずぐずし出し、なんだか微熱もあるようなだるさ。まあバイトを休んだりはしないんだ…

2019-11-10(白い舟/日記/女)

あいも変わらずにほとんどの時間を自分の部屋のベッドの上か机の前ですごすことに、飽きを通り越して時間の感覚をうしなって、とくに午後まだ太陽がある時刻のことをいつも思い出せないでいる。 考えていることもずっとおなじである気がする。読む本だけが変…

2019-11-02(百年の孤独/古本/コートールド)

ここのところ夢見がわるく、目覚ましをかけずに寝る日にはだいたい起きる一時間前くらいから断続的な夢を見る。 先週くらいからちょこちょこと読んでいた『百年の孤独』を、今日も起きたときからお昼頃まで読んで、読み終わった。外国の小説で登場人物がたく…

2019-10-24(メモ/本)

最近読んだ、読んでいる本のメモ ●河野多恵子『幼児狩り/蟹』 語弊がある言い方だが、女性作家のよくあるモチーフである「赤」が露骨にたくさん出てきた。冷徹な筆致で怖いこと書くの、津島佑子のときも思った。やっぱり情感的に女性が女性のことを書くとい…

2019-10-16(グリコのアイス/教師/断片)

さいきん気づいたこと。グリコのアイスが美味しい。バニラティエと牧場しぼりのラムレーズンが美味しいです。無類のラムレーズン好きなのでラミーの季節になって嬉しいけどまだラミーアイスに巡り会えていない。どこに売っているの。 本当はもっとしたいこと…

2019-10-03(疲弊/信頼)

わたしは割と毒舌キャラみたいに呼ばれてきたことが多くて、言いたいことは言えるほうだと思っている。けれども、気に入られたい人に対しては気に入られたい気持ちが先行して、思ったことを言わなかったり思ってもみなかったことを言ったり言えなくてぐじぐ…

2019-09-23(しずかな音/近所の本屋)

夏休みもあと一週間でおしまい。夏らしいことは何もしてないしずっと家にいたけど、好きな時間に寝て起きてひたすら本を読んだり転がったりしてる時間も贅沢。本当はこれを贅沢と思わないくらいにずっとのんびりしていられたらいいのに。今までもそれなりに…

2019-09-19(詩/タヒ/声)

詩というのは、書こうと思って書くというよりは書かざるをえなくて、書かないとやっていかれないから書く、というものなんだと思っていた。でも最果タヒは「仕事だから書いています」と言うことを憚らない。仕事というのは生きるためのお金を稼ぐためにする…

2019-09-11(母娘/メランコリー/死)

津島佑子の『寵児』と竹村和子の『愛について』を並行して読んでいると、いやでも母娘という関係について考えてしまう。 フロイトのメランコリー理論をバトラーが読みかえ、さらにそれを読みかえた竹村によれば、娘は母からの分離、喪失を、「母」の体内化に…

2019-09-05(少女/山梔/モイラの裔)

男が少女と呼ぶときには大抵、無垢な、まだ誰の「もの」でもない若い女性のイメージを指す。例えば澁澤龍彦の『少女コレクション序説』では「一般に社会的にも性的にも無知であり、無垢であり、小鳥や犬のように、主体的には語り出さない純粋客体、玩弄物的…

2019-08-31(みずうみ/緑色にふちどられた)

いいかげんにそろそろ何かまとまったものを書かなくては、と思うのは八月が終わるからかもしれないし、短歌を一気にたくさん読んだからかもしれない。小説を書かない人で読む人はたくさんいると思うけれど、たぶん詩や短歌を書かないで読む人は少ない。ツイ…

2019-08-28(雨/諦念/栞紐/スキン)

よわい雨。17:52。サントリーホールの近くのスタバにいる。チャイティーラテにするかカフェモカにするか迷ったけれどカフェインが強そうなカフェラテにした。今日は6時間しか寝ていないしさっきお腹いっぱい食べて眠いから。絶対演奏中に寝てしまうと思う。…

2019-08-19(造形的読書/青子/春子)

昨日まで三連休、今日から三連勤。もう蝉の声も聞き飽きたし暑いと思考がとけるので早く秋になってほしい。休みは続いてほしい。労働以外でどこにも出かけないので本の話ばかりになる。 ●カフカ『変身/断食芸人』 これまた読まなきゃいけないのに読んでない…

2019-08-17(水晶内/惨めなイマージュ)

レポートにも追われてないし何の予定もない日というのがたぶん一ヶ月以上ぶりで、絶対に外に出ないという強い意志のもとにずっと本を読んでいた。台所に飲み物を飲みにいったら、弟が包丁を持ったまますいかを食べていて、いまわたしが弟を怒らせるようなこ…

2019-08-12(バッハ/ロリータ)

昨日はすごく調子が悪くて、ぐずぐず泣いたり甘いものばかりを食べていたりした。青山ブックセンターの選書フェアを見て、そのあと渋谷まで歩いて東急の古本市に行ったけれど何も買わなかった。表参道に行くのは久しぶりだった。歩くのに気合がいる街だ。期…

2019-08-10(小説のミンチ/本質主義)

夏休みなのになんだか忙しい。毎日何かしら予定があってこんなに暑いのに外に出ている。まあだいたいは労働である。今勤めてるところに勤めだしてからもうすこしで一年くらいで、今のところ何の問題もなく、むしろうまいことやっているけれどちょっと飽きた…

2019-08-04(語る/ホットギミック)

書きかけのものはたくさんあるのだけれど、いい加減ちゃんと出しておかないと、と思ったのでとりあえず昨日今日のことを書く。 仲のいい同年代の女がいないということがどうしようもなく寂しくて、どうしてこうなってしまったのだろうと考え込んでしまう。高…

2019-07-20(比喩/共同体)

ブログを開設して半年が経ったらしい。文章を書くことがとにかく苦手で(書かされていた読書感想文は本当にトラウマにちかい)、でも書けるようになりたくてはじめたものだったが、意外と続いている。「よくわからない比喩」というのは、本当になんとなく書…

2019-07-16(秋色/ディティール/固有名詞)

月曜は夜にバイトがあり、火曜は満員電車に乗って一限に出てそのまま二か三コマ受けて、夜にまたバイト。ほぼ毎週そんな感じだったけど、書いてみるとあらためて結構えらいんじゃないかと思う。それも今日で終わって、これからはもう絶対に一限をいれないと…

2019-07-14(自意識/ガレル)

ずっと同じ空のくらさなので時間の感覚がなくなっている。レポートは終わっていないけどまあ終わるだろうし、父親が家にいたので外に出る。出先で読む本を選べなくて読みきれない量を持ってきてしまう。 とくに行きつけの喫茶店とかお気に入りの喫茶店とかは…

2019-07-11(存在/カトリック少女)

もしかしたらわたしが知りたいことをすべて知っているのではないか、と思わせるような人がいて、その存在に圧倒されてしまう。二十年くらい生きている年数がちがい、つねにわたしは遅れている。 巻き舌が今年になって急にできるようになったように、いつかぱ…

2019-07-07(グールド/シニカル)

眠る前に好きな人の文章を読んでいて、目を閉じて手の骨のぐあいを思い出したりその手に撫でられることを想像しているうちに最初の電車がきた。 グールドのピアノを一日中かけていて、適当に字数を埋めて、でも完成はしなかった。お腹が痛かったので寝転がっ…

2019-07-04(連絡/頭)

ずっと雨。なんとなく気持ちが浮ついていて意味もなくスマホを弄っている時間が長い。2年前にはよく一緒に帰ってたくさん話をした人と久しぶりに連絡をとった。あなたは本当に言葉が好きだね、と言われたので、違うよ生き抜くために言葉が必要なんだよ、と返…

2019-06-30(上半期/本)

一月から体重が4キロくらい軽くなり、服をすとんと着られるようになった。鏡にうつった浮き出た鎖骨を撫でてみる。毎日泣き続けていたような精神状態からは抜け出して、癇癪をおこしたりすることもなくなった。 上半期に読んだ本で、印象に残っているものと…

2019-06-26(ために/知の対象)

セクシャルマイノリティーや障害者を、差別しないために、まずは正しい知識を得ることが大切です。と、言う人は多い。「教養のための」みたいな枕詞がついたセクシャルマイノリティー関連の本はたくさんある。授業で、「差別しないためにはどうすればいいか…

2019-06-15(杳子/氷)

雨が連れてくる閉塞感。読書がはかどる。平日は授業とバイトをしていればすぐに過ぎ去ってしまう。 古井由吉の『杳子』を読んだ。わたしはなぜか男性作家の文章は女性よりも時間がかかってしまいがちだけれど、わりとさらっと読めた。駅から家に歩くとかフォ…