2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

2019-09-23(しずかな音/近所の本屋)

夏休みもあと一週間でおしまい。夏らしいことは何もしてないしずっと家にいたけど、好きな時間に寝て起きてひたすら本を読んだり転がったりしてる時間も贅沢。本当はこれを贅沢と思わないくらいにずっとのんびりしていられたらいいのに。今までもそれなりに…

2019-09-19(詩/タヒ/声)

詩というのは、書こうと思って書くというよりは書かざるをえなくて、書かないとやっていかれないから書く、というものなんだと思っていた。でも最果タヒは「仕事だから書いています」と言うことを憚らない。仕事というのは生きるためのお金を稼ぐためにする…

2019-09-11(母娘/メランコリー/死)

津島佑子の『寵児』と竹村和子の『愛について』を並行して読んでいると、いやでも母娘という関係について考えてしまう。 フロイトのメランコリー理論をバトラーが読みかえ、さらにそれを読みかえた竹村によれば、娘は母からの分離、喪失を、「母」の体内化に…

2019-09-05(少女/山梔/モイラの裔)

男が少女と呼ぶときには大抵、無垢な、まだ誰の「もの」でもない若い女性のイメージを指す。例えば澁澤龍彦の『少女コレクション序説』では「一般に社会的にも性的にも無知であり、無垢であり、小鳥や犬のように、主体的には語り出さない純粋客体、玩弄物的…

2019-08-31(みずうみ/緑色にふちどられた)

いいかげんにそろそろ何かまとまったものを書かなくては、と思うのは八月が終わるからかもしれないし、短歌を一気にたくさん読んだからかもしれない。小説を書かない人で読む人はたくさんいると思うけれど、たぶん詩や短歌を書かないで読む人は少ない。ツイ…