2019-07-11(存在/カトリック少女)

 

 

もしかしたらわたしが知りたいことをすべて知っているのではないか、と思わせるような人がいて、その存在に圧倒されてしまう。二十年くらい生きている年数がちがい、つねにわたしは遅れている。

巻き舌が今年になって急にできるようになったように、いつかぱっと視界が開けるようなときがくるかもしれない。

昨日からメアリー・マッカーシーの『私のカトリック少女時代』を読んでいる。いきいきとした文章が好もしい。思いつきで信仰を捨てようとする場面は、ある時期の女の子が、自分は他人とは違うということを表明しようとする切実さと結びついている。まだぎりぎり少女と呼ばれうる今のうちにできるだけ少女小説の類を読んでおきたい。本当に、どうしてもっとたくさんの本が読めないのだろうと、途方に暮れてしまう。とりあえず一作くらい読んでおきたい作家・思想家リストを作って日々更新しているのですが、現在は55人です。