2019-07-07(グールド/シニカル)

 

 

眠る前に好きな人の文章を読んでいて、目を閉じて手の骨のぐあいを思い出したりその手に撫でられることを想像しているうちに最初の電車がきた。

グールドのピアノを一日中かけていて、適当に字数を埋めて、でも完成はしなかった。お腹が痛かったので寝転がって反芻。三度も紅茶を淹れる。ドイツ語の暗記をしていてやっぱりなんとなくフランス語の方が好きかもと思う。(一見語りにくそうにおもえるものの)語りやすさに身を委ねてしまうことの危険をおもう。しかしシニカルなポジションに安住していてもいけない。ちょっとずつ読んでいた瀬戸夏子の評論などを読み終えた。正直なところこの人の短歌はその語のあまりの飛躍についていかれなかったのだが、評論はとてもいい。ほむほむとまみに一度とらわれてしまうとなかなか抜け出せないのだった。もう三週間くらい小説を読めておらず焦りばかりがつのる。大学二年生を三周したいきぶんだ。