2019-07-14(自意識/ガレル)

 

 

ずっと同じ空のくらさなので時間の感覚がなくなっている。レポートは終わっていないけどまあ終わるだろうし、父親が家にいたので外に出る。出先で読む本を選べなくて読みきれない量を持ってきてしまう。

 

とくに行きつけの喫茶店とかお気に入りの喫茶店とかはない。喫茶店で本を読むと、「喫茶店で本を読む私」の存在がうるさくて集中できない。小さいピンクのモレスキンにたまに日記というか考えていることを書くけれど、昔のものを読み返したらあんまり切実だったので泣きそうになってしまった。過去の自分が書いたものを読んで泣きそうになるなんて馬鹿みたいなんだけれど。

フィリップ・ガレルの『ギターはもう聞こえない』をみた。音楽がかかるタイミングがいかにもという感じであんまり好きじゃないと思ったけれど、filmarksをみるとどうやら評価は高そうだった。文学もわかっているわけじゃないけど映画の批評はもっとわからないと思う。男による〈私小説〉にあまり馴染めないところがあるから印象が良くなかったのかもしれない。「映画帰りですか?」と声を掛けられ、左を向いたら半ズボンを履いた男がいたので歩みを止めずに2秒ほど見たらいなくなった。しばらくして振り向いても姿が見えなかった。なんだったんだろう?