2020-01-01から1年間の記事一覧

2020-04-30(都雅/ウニ)

日記は日付のみが冠された文章ということに意味があると思うけれど、暇つぶしに今までの日記のいくつかにその日の文章のキーワード的なものを付け加えました。便宜的に良い。斎藤飛鳥のブログのタイトルが長くて独特で好きです。 野溝七生子の『山梔』を読ん…

2020-04-26(恥/副言/数学)

かなりのことを「面倒くさい」の一言で片付けてしまう一方で、へんに向上心のあったりする自分を自分でも不思議に思うのだから、他人からみたら私の行動は不可解でしかないのだろう。成人式とか同窓会的なものを面倒だから全部すっ飛ばしてツイッターやイン…

2020-04-16(アンナ・カヴァン/ピアノの神童/パパ的なもの)

今に至るまでずっと抱きつづけているその思い——この世のどんな人のであれ、良識というものにいったいどれほどの意味があるというのだろう。その良識を受け入れたために、私はたいへんな苦しみに耐えなければならない状況に追い込まれたのだ。この苦しみは今…

2020-04-08(aiko的恋愛/否定としてのセクシュアリティ)

予想だにしないことが世界には起こるものだなぁ、とどこか他人事のようにおもう。しかし一ヶ月間外になんの用事もないというのは初めてのことで、あれもこれもやらなくちゃとすこしわくわくしている、わくわくするどころでないとはわかっているのだけれど。 …

2020-04-01(金毘羅/待つこと)

私は何もかも他人事のような涼しい顔をし、人を罵倒しながら、それを他人にユーモアと感じさせ、なおかつ自分がいつも一番正しいいい立場にいる事、を母から期待されていました。それが「男」になる方法だったからです。 笙野頼子『金毘羅』 これはまだ途中…

2020-03-23(ジルベルト/クリストファー・ロビン)

「それがわたしにどうしたっていうの、ほかの人の考えることなんかが?感情の問題で他人を気にするなんて、グロテスクだと思うわ。人は自分のために感じるので、世間のためじゃないわ。ほとんど気晴らしのないお嬢さまが、たまの楽しみでこの音楽会に行くの…

2020-03-21(犬/映画の細い女)

家に誰もいないので今日は静かに過ごせると思っていたのに、隣の家が石を削るような工事をしていたのでうるさくて外に出る。でも良い天気だ。さいきんまた徒歩圏内の図書館のカードを登録し直した。小五〜中二くらいのときにはよく利用していたのに、中三は…

2020-03-20(単調/無印/小津)

あまりにも単調で非生産的な日々を過ごしている。食事回数を減らすためできるだけ寝る、食べる、文字を追う、働く、映画見る、ネットを眺めるだけ。さいごの項目は自己嫌悪が溜まるだけなので、最終手段を解禁(パスワードを覚えられないくらい難しくしてそ…

2020-03-06(成績/いくつかの映画)

不確かな情報ばかりとびかって異常な状況下で滅入っていて落ち着かず、文字を追うことがすこし困難だが、映画は観られる。ユーネクストに観たいのがたくさんあってうれしい悲鳴。最近はベンヤミン関連のものを読んでいてるので、はいはいアウラの凋落ねと思…

2020-02-29(バロックと女性/関連)

トレンチコートだとまだ寒い。春休みに稼いでおく計画が危うくなっているので節約…というふうにはあまりならない。書籍代がかかりすぎていることは承知していて、解決策としては書店に行かないということしかないけれども、書店以外あまり行くところがないの…

2020-02-27(aiko的情緒/破滅者/鬱病的時間)

前の日記にaikoを聴いていると書いたけれど、今のiPhoneにはaikoの詩。しかはいってなかったのに、その後サブスクが解禁され、ずっと聴き続けてたら情緒がおかしくなってきた。こんな非常事態なので(今のところ生活に何の変わりもないが、学校が休みになる…

2020-02-24(失われた時/バニラ)

ところで本を読んでいるときの意識は、私自身の内部の最も深いところに隠されている渇望から、目の前の庭のはずれで視界を限られたおよそ外的なものの姿にいたるまで、さまざまな状態を同時にくり広げるのであるが、その状態によって彩られる一種のスクリー…

2020-02-19(SUQQUの女/女の本/モロイ)

「フェミニズムに出会う」という表現がよくわからない。考えていることが「フェミニズム」と名付けられていた、ならわかる。「どんなにミスがあろうとわたしはアクティビストを絶対的に支持する、わたしにはかけらもないその膂力を」という瀬戸夏子の言葉を…

2020-02-10(バロック/ライプニッツ )

出るつもりだった本番にはやっぱり出られなかったので、ひたすらひきこもり本を読む日が続く。しかし何となく漫然と読んでいるだけなのかもしれないという恐怖が付き纏うので何らかのメモを残しておく。 ●坂部恵『モデルニテ・バロック』(哲学書房、2005年…

2020-02-07(誕生/春になったら)

とうとう二十歳になってしまった。 今年も目白のエーグルドゥースのケーキを自分で買いに行って食べる。しかし食べだすと憂鬱になってくる。誕生日が楽しみだったときもあるはずなのに、年齢を重ねることの恐ろしさなのか、去年と今年はめちゃくちゃになった…

2020-02-02(作者は死なない/両性具有)

急になんの制約もない空白の時間に放り出されると逆に何をしたらいいのか分からなくなる、ということは往々にしてある。 小説を読む上でつい考えてしまうのが、なぜとても好きなものととても嫌いなものが分かれてしまうのだろう、なぜ女性作家の小説の方を好…

2020-01-28(違国日記/レポート)

ヤマシタトモコの『違国日記』が本当に良かった。もう既刊のものはすべて読んでしまった。漫画はあまり読んでこなかったけれど、こういう風にそれぞれの人物の内面が丁寧に掬い上げながら関係していくような物語はめったにないような気がする。松浦理英子の…

2020-01-23(一周年/キャス/期末)

ブログ始めてから1年が経ったらしい。この記事は89件目だ。 二日連続で悪夢をみて明け方起きたので寝不足だ。ずっと眠くて目が痛い。 フランス語のテストが終わったあと、まだ他の授業があったのに気がつくと電車に乗って、家にいた。お風呂にお湯を溜めたあ…

2020-01-14(悪習慣/最愛の子ども)

世の中は成人式らしかった。 まだまだやるべきことはあるけれど、家にいてもなにもせずに終わるだけかもしれないし、しいたけ占いが、みずがめ座は家にこもってるのが好きですが、今年のみずがめ座は外に出る準備が整ってます!と言っていたので、じゃあ出よ…

2020-01-03(正月映画/お勉強)

家に父がいたので生活ペースを乱されていたけれど、外に映画を見に行くことでなんとかやり過ごした。一日に松竹で溝口の二本立てを見て(お正月から空いている映画館のありがたさ)、今日も渋谷のイメージ・フォーラムでアニエス・ヴァルダの『ダゲール街の…