2019-03-29

 

 

映画を観に行くつもりで出かける支度をしていたのに、忘れものをなんどもして結局間に合わず、大学の図書館ももう閉館時間が近く、大学の共有スペースみたいなところに行ったが、案の定サークルかなにかの上滑りした話し合いの大声が耳にうるさく、文字の上を目がすべるだけで、家に帰ろうとするがそのまま帰るのも癪なので『エイリア綺譚集』を近所の本屋で買って歩く。読むべき本がたまりにたまっている状況でまた買うのか、と自分に怒りたくなるが触れられる確かな物質としてわたしを支えてくれるのは本くらいなのだ。ほんとうの話がしたい。ほんとうの言葉でやりとりがしたい。