2019-02-28

 

 

もう二度と会うことがないとわかっている人に会いにいく。暗示めいた雨で前髪は潰れる。想定されていた会話はひとり言に終わる。なにもかもを、終わりにしたい。眼差しの中にある像と実存は二重螺旋を描き、彼の中で輪郭をうしなう。なにもかもを終わらせる手だてを教えてあげる。わたしは忘れることにする。