2020-08-12(無垢なる夏/ハッピーアワー)

あさ起きてもまだくらく雨の音がして、じっとそれを聞いているとまたいつの間にか寝てしまっていた日々が恋しい。夏休みに入ってからはすっかり晴れの夏っぽい日が続いている、いちばん暑い時間帯に外に出なければならないのが夏への憎悪を増幅させる。『無垢なる夏を暗殺するために』という完璧なタイトルの詩集を読んだ。労働しすぎて書くべきものが渋滞している。

 

初めてオールナイトで『ハッピーアワー』をみた。わりと熱烈なファンが多い印象で、ずっと楽しみにしていた。
序盤の重心ワークショップは、え、まだ続くんだろうかと思ったけれど、五時間ほとんど飽きず眠くなることもなかった。うわべの会話の白々しさとか、言葉の通じなさとか、それでも向き合いたいと思うこととか、ここで描かれていることはわかるけど、私はいま本当の会話をしようと思う友人すらいないし人間関係にたいして興味がないので、ちょっと見るときが違かったらまた切実さが変わるだろうと思う。どちらかといえば言いたいことを言ってしまうタイプで、義理があったとしても行きたくないところには行かない選択をしてしまうので、私だったらこの場から即刻立ち去っているよ…と思う場面が多々あり、そんなに言えないものだろうかともやもやしていたところで、桜子が「あかりが(芙美に)言わせへんかったとは思わんの?」みたいなことを言って、ああ、たしかに誰も私に本当のことを言おうとは思わないよね、とそこが一番ずしんときたところだった。早朝の池袋はべつによるところもなく早くシャワーを浴びて寝たかったので、終わったらすぐ電車に乗った。映画を見たあとはちょっと気が抜けているのか、街で声をかけられる確率が高くなる。それにしても、『寝ても覚めても』のキャストはこれみたんだよね…?という余計なことも考えながら帰った。小説家の女が微妙に唐田えりかに似ていたし。邦画に出てくる女はみんな細すぎる。かりかりに痩せた看護師になって屋上で煙草を吸う人生もいいなと思う。油断してストレッチ筋トレなどをサボり、マックナゲット15ピース(390円!)をひとりで食べるなどしていたらまた太ってきた気がする。

 

自由間接話法について書こうとしているのだけれど、今日は書ききれそうにないのでまた次に回します。本当にフランス語を夏休み中になんとかしないと後悔するのが目に見えているので、頑張る。