2020-08-02(外は夏/逃避)

絶対むりと思ってたレポートたちも、なんやかやとむしろ最後は余裕があり、ズルする(過去の自分のレポートを焼き増しする)こともなく無事に全部提出して、夏休みを迎えた。終わってみると、あんなにあわあわして絶望的な気分になってたのはなんだったんだ…という気になる。余裕が出てくるともうこれくらいでいいやとなって時間があるのにやらなかったけれど、こういうとき、高校の同級生のRなら絶対に妥協せずにぎりぎり最後までやるだろうと思う。本当に自分に厳しい子で、端から見ているとそんなにやって、いつか折れてしまわないだろうかといらぬ心配をしたものだった。

すでにレポートにレスポンスをつけてくれた授業が二つあって、両方ともわりと好評だった。学問と承認の話はここでもう何度もしているけれど

2020-03-06(成績/いくつかの映画) - よくわからない比喩

、私はより良い文章を書くために、私よりも文章が上手にかけて頭の良い人からアドバイスをもらえたら良いなくらいに思っているので、褒められるよりは具体的に批判してもらう方がありがたいけれども、まあ認められるのはうれしく、私は私の信じることをやっていけばいいと思える。

結局インターンの募集すら見ず、再来年以降のことに対して何も考えられていないし、今年の夏もバイトと読書でほぼ終わるだろうけれど、院進するならばフランス語と英語だけはやっておかなければならない。目指している水準に対して、単にやる時間が短いだけなのだけれど、苦手意識が先行してしまうので億劫。

期末期間中の現実逃避には、Deemoを結構やり込み、YouTubeを結構見た。基本的にめんどくさがりで化粧にそこまでの興味がない(化粧品にはある)ので、マイナスをゼロにするみたいなことしかしてないけれど、メイク技術の高い人の動画を見ると、こんなにいろいろするのかと感心して(とくに白雪姫乃ちゃんのメイク動画に驚いた)実験したくなる。去年の一月あたりのマックス体重からは7キロくらい落ちて、だいぶ許容できる身体に近づいてきているが、もっとちゃんと身体を制御したい。

夏だからキム・エランの『外は夏』を借りてきて読んだけれど、べつに全然夏の話ではなかった。セウォル号沈没事件が2014年4月に起きて、この事件は日本でいう東日本大震災のように文学に影響を与えたらしい。これもその流れの一冊。

中央は絶滅の危機に瀕している言語を保護し、戒めるためにこの区域を造成した。結果は正反対だった。そしてそれは中央が内心望んでいたことだった。彼らは忘れるために哀悼した。蔑視するために祭り上げ、殺すために記念した。もしかすると最初からすべて計算済みだったのかもしれない。今日もここでは古より続く言語の一つが嘘みたいに消滅した。

キム・エラン「沈黙の未来」『外は夏』、古川綾子訳