2020-05-24(ゲス/孤独な魂)

2015年くらい、たぶん高校に入ってから川谷絵音の作る曲を聴いてきて、高校三年間はほとんど聴き続けていたと言ってもいい。弟がくちずさんでいた(しかもノーマルアタマというややマイナーどころを)ので昨日何とはなしに聴いてみたら、やっぱり天才じゃないかと思った。ちゃんMARIのピアノ(ピアノがここまで上手く入るバンドは日本にはないと思う、セカオワも昔好きだったけど)、絶対にふつうの四つ打ちとかはやらない拍子感、ときどきジャズっぽいアレンジ、いろんな音がするけれど決してうるさくない感じ、いい意味で歌わない(indigoの方は歌いすぎるのでいまはちょっと聴かれない)ところ、などなど。感傷的じゃない方法でピアノを使うバンドは本当に少ない気がする。私はゲスとジェニーハイと東京事変しか知らない。まあ全然詳しくないので何処かにはきっとあるんだろう。そろそろ新しい音楽を知りたいのにまた高校のときに戻ってしまいそうだよ。パラレルスペックとラスカとmomoeが好きだけど、キラーボールがかかったらどうしたって踊ってしまうし私以外私じゃないのがかかったらどうしたって歌ってしまう。米津とかRADとかキングヌーとかは全く響かないのにね。
音楽を自己表現だと思ってなさそうな音楽家が好きなのかもしれない。

 

今月は書籍代がべらぼうに高くかかっていて、それなのに読書ペースは落ちているので非常に良くない状況で、今日もちゃんと該当箇所は読んでいたのに読書会には参加できなかった。甘いものは食べるけれど食事は割とどうでも良くて一日一食半くらいしか入らないから軽くうつっぽいかもしれないと思わなくもない。でも大学の課題はちゃんとやっている。本当に真面目なのだ。
松浦理英子が解説を書いていることを知っていて買った津村記久子の『君は永遠にそいつらより若い』に感情を大きく動かされた。

「問題がないのは悪いことじゃないけど、寂しいことなのかもしれない。わたしにはそれが普通だけど、このまま問題を抱え込んでも、わたしを助けてくれる人はいないと思う」わたしは、顔や首を拭きながら、ゆっくりと言葉を選んで言った。「あんたらは、どんな形だろうと助け合って生きてて、それでいいじゃないか、なんでギャラリーがいる?」
一緒に寝てくれる男がいたためしのないわたしに、なんの承認を求める、そう心の中で付け加えた。

 

本作品は第一に、そのような孤独な魂の物語である。この魂は、苦悩を綿綿と綴ったりはしないし、世の中や他人に対する恨み言や自己憐憫を吐き散らしもしない。(松浦理英子による解説)

 

わたしは、自分に会いたいと思う人などこの世にいないだろうと思いながら生きてきたし、今もそうだ。

魂を高潔に守って生きていかなければね。