日記の断片ばかりが溜まって1週間以上空けてしまった。ツイッターに小出しにしてしまうから日記を続けるのは難しい。
松浦理英子の小説の登場人物が繰り広げる会話はキレがいい。例えば
「敵がいるかわりに強力な味方がいる人生と、敵はいないけど頼りになる味方もいない人生となら、どっちがいい?」
「濃い人生と平穏で淡白な人生の二択?」
「敵がいない方選ぶ。つまんなくても楽に生きるのがいい」
「敵味方じゃなくってさ、一生に一回情熱と快楽に悶えるような激しい恋をするのと、そこそこ楽しいけどそんなには酔えない、ほどほどの恋を何度かするのとではどっちを選ぶ?」
「それなら、激しい恋をして情熱と快楽に悶えてその絶頂の瞬間に死にたい」
『最愛の子ども』
こんな会話をわたしとしてくれる人、どこかにいるだろうか。既にいてわたしが力不足だろうか。固有名詞が頻出する会話は苦手だ。物や人の名前だけが転がって中身は空洞である。
松浦理英子の作品論を書こうと思ったけどもう書き尽くされている感もあるなと、昔の文芸誌を漁ってて思いました。親指Pが掲載されていた頃の文藝はセクシャリティ特集なんて組んで結構面白かった。