誰も頼ったりしない一人で生きてゆくと強い気持ちのときもあれば、さみしいこわいつらいたすけてとめそめそしているときもある。後者のときがあることをないように振る舞う。こわいことを知られることの方がこわいと感じる。
朝早く起きてフルーツがたくさんのったパンケーキを食べた。友達は優しかった。
家に帰りたくなくて図書館も空いてなくてすぐに会ってくれる人もいなくてピンク色の空を見てふらふらと歩いた。買ったばかりのワンピースの長い裾をなんども踏んづけた。今日会おう!みたいなのを友達とも恋人ともやったことがない、突然電話がかかってくることもない。すくなくとも2日前までに会う約束はする。小説にはどこか危うい感じのする女がたくさん出てくる。実際にはいるんだろうか。いたとして、周りの人とうまくやっているのだろうか。中途半端な社会性を身につけてしまったし、甘えるにはもう歳をとりすぎた。せめてあと10ヶ月。
いまはそこにないものをいると仮定しても、いない事実が浮かび上がってしまうだけだ。